台湾の同性婚推進団体と意見交換
台湾で同性婚を推進する台湾伴侶権益推進連盟の方とお会
台湾では、同性婚はこれまでの女性運動、家族近代化運動
他方でパートナーシップ制度は、むしろ既存の制度にはな
婚姻平権という言葉は、英語のMarriage Equalityに相当するもので、日本語にはない言葉
EMA日本と今後も情報交換をしていくことになりました。
追記
インタビューの内容に関して部分的ではありますが、書き起こしをしたものを入手できたので掲載させて頂きます。
(中国語の出来るボランティアの方に協力頂いたのですが、大変有難うございました)
1. メンバー
・徐蓓婕さん
・鈴木賢さん
・寺田和弘さん
2. 紹介
徐蓓婕さん:台湾の清華大学の社会学の大学院生。2010年に社団法人台湾伴侶権益推動連盟に加入し、現常務監事。
鈴木賢さん:法学研究科付属、高等法政教育研究センター長。
寺田和弘さん:
社団法人台湾伴侶権益推動連盟:従業員3人(フルタイム)、アルバイト1人、ボランティア40人。活動経費は募金。
EMA:
3. インタービュー(以下敬称を略、X:徐蓓婕さん、T:幣団体代表、S:徐さんを紹介いただいたSさん)
X:EMAは日本でどれくらいLGBT運動に取り込んでいますか。
T:去年設立したばかりなので、まだ1年くらいしか活動していません。
X:最初の準備段階では何人の参加者がいましたか。
T:最初は2人から、役人4人参加者10人になり、さらに、今では役人7人、参加者40人で、署名のサインをいただいたのが4000人余りです。
X:それはどういう人たちですか。
T:友達同士で、みなさんサラリーマンでお仕事をしながらEMAとして活動しています。
X:台湾ではLGBT運動を続けて20年になります。最近は同性婚、パートナーシップ法を実現するために、弁護士たちが主体で活動しています。法律を作るという点で、日本ではEMAから議員に立候補したり、弁護士を使ったりしていますか。
T:EMAでは役人7人のうち弁護士は1人しかいません。法律を細々と作る必要は必ずしもなくて、弁護士と議員は必ずしも必要というわけではないです。
X:どうして同性婚が必要と思いますか。
T:1.法律における違いはLGBTの明瞭な差別であるので、解決の最前提である。2.差別やいじめの減少に直接つながる。3.世界の動きであるので、その流れについて行きたい、世界一流になりたい。
X:パートナーシップ法を作ってから同性婚の法律を作る国が多いですが、やはり先にパートナーシップ法があった方がよいですか。
T:パートナー法は今の結婚のシステムと少し違っているため、法律の作成においては同性婚よりも難しいので、必ずしもその段階を踏まなくてもよいと思います。
S:日本では結婚の定義が必ず「男女」ですよね。
T:そうですね。婚姻の定義の「男女」の一文と年齢等の矛盾を直せばよいので、同性婚の法律の方が作りやすいですね。
S:そういう意味では、同性婚によって、婚姻の意味が変わってしまいますね。
T:そうですね。婚姻の歴史における変化の一環なので、仕方ないですね。
S:台湾では同性婚の賛成者が多いです。台湾の民進党では党として同性婚を支持しないが、民進党の議員が支持している。このように党と議員の間にギャップが生じている。同性婚の認可における政治家及び社会的な支持はどう関わってくるのでしょうか。
T:日本では同性婚を支持する政党もしない政党もありますが、日本の政治は全体的に同性婚自体に対して無関心なので、今はただ与党野党左翼右翼の話のネタになれば、それでよいではないでしょうか。
X:そうですね。同性婚の話題は各国でも熱いので、一種の潮流になりつつですよね。この潮流が政治家にプレッシャーをかけますね。
T:その通りです。LGBT人口だけの選挙区の支持者がいますからね。
S:EMAさんの中で議員になって同性婚を推し進める方、またはその予定はないですか。
T:みなさんそれぞれ仕事をしているので、議員になるとなれば、仕事をやめなければいけないし、必ずしも成功するとは限らないので、リスクが高いですね。また、議員はコロコロ変わるので、安定はしませんね。
X:伴侶連盟では自ら議員になる人もいたが、悉く落選してしまいましたね。
X:先ほど署名の話を伺いましたが、署名はどのように使っていますか。
T:署名があれば、統計データを作ることができるので、数字でものを言うことができますね。例えば、議員に対して、あなたの選挙区にこれだけの同性婚支持者がいますよ、とはっきり言えますので、説得力がありますね。
X:台湾でも署名は集めていますが、一年間の間15万人が署名してくれました。しかし、反対運動も進んでいるので、そちらの署名は60万人でした。怪しいので、おそらく水増しですが・・・
T:そうですか。日本では反対運動がほとんどありませんね。
X:EMAさんの資金はどこから来ていますか?
T:全て会費と寄付です。企業からの支援もあります。